クラーケンによる北朝鮮ハッカーの逮捕
世界有数のクリプトエクスチェンジプラットフォームの一つであるクラーケンが、偽の身分を利用して同社に職を応募した北朝鮮のハッカーを逮捕したことが報じられています。CBSニュースによると、クラーケンの最高セキュリティ責任者ニック・パーココ氏は、このハッカーが「スティーブン・スミス」を名乗り、金銭や情報を盗む手段としてクリプトエクスチェンジでIT職を得ようとしていたと述べています。
ハッカーの経歴と目的
この人物は「雇用しないべき」リストに載っており、北朝鮮の金正恩に仕えている疑いがあります。それにもかかわらず、パーココ氏は彼の応募を即座に却下するのではなく、対決することを選びました。
パーココ氏は、「攻撃者と直接目を合わせられることが好きです。ある人々はこれをトローリングと呼ぶかもしれませんが、私たちはそれをセキュリティリサーチと呼んでいます… 彼らの目的は就職し、知的財産を盗み、企業から金銭を奪うことです… 給与を受け取りながらそれを広範囲にわたって行うのです。」と語りました。
応募プロセスの詳細
クラーケンとのインタビューの際、彼はヒューストン出身を主張しましたが、身分証明書の提示を求められました。数分の遅延の後、彼は「スティーブン・スミス」と名乗る運転免許証のスクリーンショットを見せましたが、その住所は300マイルも離れた地点にあることが判明しました。
国連の推定と北朝鮮のスパイ活動
フォーチュンの最近の報告によれば、スミス氏はニューヨーク大学でコンピュータサイエンスの学士号を取得し、シスコやカインドリー・ヒューマンなどのアメリカ企業で10年以上ソフトウェアエンジニアとして働いていたと主張しています。国連は、北朝鮮が外国企業を欺いてスパイを雇わせることで年間2億5000万ドルから6億ドルを稼いでいると推定しています。