デジタルユーロの発表、EUの立法承認待ち—ECB総裁ラガルドの見解

9時間前
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デジタルユーロの導入背景

欧州中央銀行(ECB)は、急増する消費者の需要と欧州におけるデジタル決済環境を統一する必要性から、デジタルユーロの導入を急ピッチで進めています。ECB総裁のクリスティーヌ・ラガルドは、6月12日に新華社通信とのインタビューで、デジタルユーロの発表準備が立法承認待ちでほぼ整ったことを確認しました。

「私たちは6年前にこのプロジェクトを始めました」とラガルドは述べ、「立法機関が提案を支持してくれれば、発表の準備が整うところに来ています」と詳細を説明しました。

顧客の需要が推進力

「なぜ私たちはこれを行うのか?それは非常に単純に言えば、顧客の需要からです」とECB総裁は強調しました。また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)への移行が、ユーロ圏全体での消費者の嗜好の変化に基づいていることにも言及しました。

ラガルドは、ECBの目標がデジタルと物理の両方の形式の通貨を提供し、多様なユーザーのニーズに応えることであると述べました。

現金とデジタル通貨の共存

「多くのヨーロッパ人は、すべてではないにせよ、多くが現金なしで電子的、デジタルに支払いをしたがっています。しかし多くのヨーロッパ人は依然として現金を好んでいます。私も現金が好きです。したがって、現金は引き続き保持され、数年以内に新しい紙幣を発行する予定です」と彼女は明言しました。

デジタルユーロの目的

ラガルドは、各加盟国にわたる統一された決済エコシステムを支えるデジタルユーロの開発の戦略的重要性も強調しました。ECB総裁によると、デジタルユーロは紙幣を置き換えることを目的としたものではなく、大陸全体で電子取引がますます普及する中で、主権的で信頼できる決済システムを確保するためのものだと述べました。

「私たちが望むのは、ユーロ圏全体で利用可能な決済手段と堅牢な通貨を確保することです。これにより、オンライン、個人間、企業間の取引をサポートできる、それがデジタルユーロの目的です。」