3iQとAltNovelが中東初のマルチ戦略デジタル資産ファンドを発表

1か月前
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新たなデジタル資産ファンドの設立

カナダの投資ファンドマネージャーである3iQは、アブダビを拠点とする代替投資会社のAltNovelと提携し、中東で初となるマルチ戦略デジタル資産ファンドを立ち上げました。両社は、5月7日に「AltNovel Digital Access Portfolio(ADAP)」の設立を発表しました。このファンドは、中東初のデジタル資産マルチ戦略ファンドとして位置付けられています。

ADAPの目標と特徴

ADAPは、機関投資家をターゲットにしており、従来の資産やヘッジファンドとの相関を減少させることを目指しています。さらに、Bitcoin(BTC)や株式などの資産に対して、リスク調整後の改善されたリターンを投資家に提供することを狙っています。

このファンドは、機関投資家に多様なエクスポージャーを提供し、低いボラティリティやドローダウンを実現するように設計されています。AltNovelによれば、ADAPは年間20%以上のリターンを目指し、ドローダウンを2.4%以下に抑えることを狙っています。この新しいファンドは、アラブ首長国連邦のアブダビ国際金融センターで、デジタル資産へのアクセスを求める機関投資家にとって重要な存在となるでしょう。ADAPは、地域のプライベートウェルスマーケットと国際的な投資機会をつなぐ架け橋となり、ブロックチェーン技術を通じてアクセスの民主化を進めます。

「このパートナーシップは、私たちがADGMの本拠地からGCC地域のプライベート投資家に高品質な投資ソリューションを提供し続ける上で、AltNovelにとって重要なマイルストーンです。」とAltNovelのCEO、Stergios Voskopoulos氏は述べています。「デジタル資産はポートフォリオの多様化における新たなフロンティアであり、3iQのような業界のリーダーとの連携は、私たちが進化するニーズに応じた先進的で高いカスタマイズ性を持つデジタル資産投資機会を提供するというコミットメントと一致しています。」

3iQの新たなマイルストーン

このファンドの立ち上げは、2012年に設立された3iQにとっても新たなマイルストーンです。3iQは、世界的な株式取引所に上場されているBitcoinとEthereumに関連する上場投資商品を初めて発表した企業であり、さらに、EthereumのETPにステーキングを統合し、最近ではカナダで初のSolanaステーキングを持つ上場投資ファンドを立ち上げました。