ネオバンクRevolutが独自のステーブルコインの立ち上げを模索

13時間前
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Revolutのステーブルコイン開発に関する動向

Revolutは、世界最大のネオバンクの一つとして、独自のステーブルコインの創設を積極的に検討していると関係者がDecryptに伝えました。この動きは、アメリカ合衆国および世界の規制環境が変化する中で、非暗号企業が独自にステーブルコインを発行することを考えるケースが増えてきたことに伴います。

暗号取引所「Revolut X」の立ち上げ

ロンドンに本社を置くRevolutは、2024年に中央集権型の暗号取引所「Revolut X」を立ち上げる予定です。現在、一年後に向けて同社は暗号事業をさらに進展させるために独自のステーブルコインの開発を目指しています。

ステーブルコインの目的と利点

ステーブルコインは通常、アメリカドルに価格を連動させることを目的とした暗号トークンであり、その安定性を保つために発行されたステーブルコインのコストをカバーするための資産を保有します。

これにより、特にアメリカドルへのアクセスが制限されている市場で法定通貨に直接アクセスせずにポジションを移動するための迅速な国際送金を低い手数料で実現できます。

さらに、ステーブルコインの作成および活用は、決済処理業者が負担する手数料を大幅に削減し、決済スピードの改善に寄与する可能性があります。また、ステーブルコインの裏付けとなる準備金から得られる利回りも利点の一つです。

Revolutのコメントと業界の反応

Revolutは、同社のステーブルコイン計画について正式なコメントは控えていますが、広報担当者はDecryptに対し、暗号通貨セクターへのコミットメントを維持することを強調しました。

「私たちは、最も信頼性が高くアクセスしやすい暗号資産サービスを提供することを明確なミッションとしています。」

Revolutは、160か国で5500万人以上の一般顧客と50万人の法人顧客を持つと主張しており、その評価額は3月に480億ドルに達しました。

今後の規制環境と競争の可能性

エリザベス・ウォーレン上院議員は、ステーブルコインに対して懸念を表明し、その計画を非難しました。一方、ステーブルコインに関する動きは、米国における法的枠組みを確立する超党派の法律であるGENIUS法案が米国上院を通過したことで加速しています。

業界の専門家は、今後市場が新しいステーブルコインであふれ、現在2510億ドル規模の市場におけるリーダーであるTetherやCircleに対する新たな競争が生まれる可能性があると考えています。