はじめに
出典：Josh Solesbury（ParaFi Investor） 編集：Odaily Planet Daily 翻訳：アズマ
この半年で、StripeによるBridgeの買収やGENIUS法案の進展などにより、ステーブルコインに関連するトピックが急増しています。大手銀行のCEOや決済会社のプロダクトマネージャー、さらには高官までが、ステーブルコインについて言及し、その利点を強調しています。
ステーブルコインの基本的な柱
ステーブルコインには、4つの基本的な柱があり、これらはその利点を理解する上で重要な要素です。「なぜステーブルコインが必要なのか」という議論は受け入れられやすい一方で、「どのようにステーブルコインを活用するのか」はより複雑です。フィンテックのプロダクトマネージャーや銀行のCEOであっても、ステーブルコインを既存のビジネスモデルに統合する方法を具体的に説明した資料は非常に限られています。そこで、我々は非暗号企業向けにステーブルコインの応用を探るためのガイドを書きました。
ステーブルコインのビジネスモデルへの統合
非暗号企業は今日、どのようにステーブルコインを活用できるのでしょうか？消費者向け（To C）デジタル銀行にとって、企業価値を向上させる鍵は、ユーザー規模、ユーザーあたりの収益（ARPU）、そしてユーザー離脱率の最適化です。ステーブルコインは、最初の2つの指標を直接的に支援できます。
デジタル銀行は、パートナーのインフラを統合することで、ステーブルコインベースの送金サービスを開始し、新しいユーザー層にアクセスできるだけでなく、既存の顧客に対して収益チャネルを拡大することが可能です。ステーブルコインは新たな収益を創出するだけでなく、コストとユーザー体験の最適化にも役立ちます。
送金サービスにおけるステーブルコインの利点
従来の送金サービス（例：Western Union）と比較して、ステーブルコインはより早く、コストも安く済む決済を提供します。例えば、DolarAppでは、米ドルをメキシコに送る際にわずか3ドルの手数料がかかり、支払いはリアルタイムで到着します。このため、米国-メキシコ間の送金回廊では、ステーブルコイン決済の浸透率が10-20％に達しています。
具体的な計画
消費者銀行やフィンテック企業が、どのようにステーブルコインを取り入れることができるかの実際のプランは以下の通りです。
- リアルタイム決済を24時間実現
- USDC、USDT、USDGなどのステーブルコインを使用して即時決済を実現（休日も含む）。
- ウォレットサービスプロバイダー（例：FireblocksやBridge）と統合。
- 特定地域のフィアット通貨チャネルサービスプロバイダー（例：アフリカのYellow Card）と接続。
- フィアット通貨決済のギャップを解消
- ステーブルコインをフィアット通貨の一時的な代替品として利用。
- Paxos等と協力し、内部ステーブルコイン決済のループを構築。
- 即時に相手方の資金が利用可能に
- 資金を取引所に迅速に送金。
- 多国籍企業の自動的な再バランス
- ステーブルコイントランスファーで資金を配分。
結論
これらの機能により、あらゆる環境に対応した即時で柔軟な金融ソリューションを実現する新世代の銀行を想像できます。ステーブルコインは商業銀行がその採用を後押しする重要な役割を果たすでしょう。デジタルドルプラットフォームを通じて、企業が国際的な多通貨マネジメントソリューションを提供できる未来を展望しています。
