ノルディアのビットコインETP提供計画
ノルディアは、ノルディック地域最大の銀行であり、2025年12月から顧客にビットコインに連動した上場投資商品(ETP)へのアクセスを提供する計画を発表しました。フィンランド・ヘルシンキに本社を置くノルディアは、10月30日にこの動きを発表し、ビットコイン(BTC)に関連する上場投資商品の提供決定は、ヨーロッパの規制環境の大きな変化の中で行われたと述べています。
暗号通貨の規制と市場の成熟
同行によると、ヨーロッパにおける暗号通貨の規制は「成熟してきた」とされ、暗号関連商品の需要が高まっています。ノルディアは、暗号通貨のトレンドを注意深く監視してきましたが、暗号資産の無規制な性質やデジタル通貨の出現に伴う投資家保護や権限監視の欠如から、慎重なアプローチを維持してきました。この状況において、銀行は顧客にこれらのデジタル資産投資商品を提供する絶好のタイミングと見ています。
CoinSharesとの提携
ノルディアが最初に提供するのは、資産運用額が100億ドルを超えるヨーロッパの主要なデジタル資産マネージャーであるCoinSharesが発行するビットコイン合成ETPです。この合成ETPは基礎となるBTC資産を追跡し、経験豊富な投資家向けに提供されます。
規制の進展と市場の反応
暗号業界は成熟に向けて大きな進展を示しており、これはEUにおける暗号資産に関する市場規制(MiCA)の実施などの規制のマイルストーンにも反映されています。EUのMiCA規則は2024年12月に施行される予定です。
イギリスでも進展が見られ、金融行動監視機構(FCA)が暗号サービスプロバイダーの登録を強化するための措置を講じています。CoinShares International Limitedは、2025年12月にノルディアプラットフォームで発表される合成ビットコインETPの基礎目論見書がFCAの承認を受けるという重要なマイルストーンを達成しました。CoinShares Physical Bitcoin Digital SecuritiesおよびCoinShares Physical Staked Ethereum Digital Securitiesは、イギリスの小売投資家を対象としています。