エルサルバドルにおける暗号送金は約45%減少

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エルサルバドルにおける暗号通貨送金の現状

エルサルバドル中央銀行のデータによると、2025年第1四半期における暗号通貨の送金が約45%減少したことが示されています。海外からエルサルバドルに送られた暗号通貨の流れは、外国人から家族や友人に送られる全ての資金の1%未満しか占めていません。中央銀行のデータは、暗号通貨がエルサルバドルの現行の送金構造に浸透することが難しいことを明らかにしています。

2025年第1四半期に処理された暗号を介した送金の総額は、2024年の初めと比較して44.5%減少しました。

この期間にエルサルバドル人が受け取った暗号通貨の総額は1600万ドルであり、昨年同時期には2883万ドルであったため、大幅な減少が確認されました。暗号送金の減少は明確なトレンドとなっており、金融機関が提供する既存の事業体が手数料が発生する活動にもかかわらず、エルサルバドル人の優先事項であることから、十分な勢いを得られない状況です。

この第1四半期では、暗号通貨はエルサルバドル人が受け取った総送金の1%にも達していません。1月から4月の間に送られた30億ドル以上のうち、わずか0.52%を占めました。

影響要因

アナリストや地元メディアは、最近のビットコインの法定通貨としての放棄や公共部門からの「隔離」が、これらの結果に影響を与えた可能性があると指摘しています。エルサルバドル人は、国から暗号通貨やビットコインが排除されていることを認識しているため、既存の送金方法を提案する事業体の代替手段を利用するインセンティブが減少していると考えられます。

また、国家が促進したウォレット「Chivo Wallet」の計画的な解散も、これらの数字に影響を与えた可能性があります。市民は、取引を完了するための政府公認の手段が減少しているのです。

ブケレ大統領の取り組み

ブケレ大統領は、暗号通貨を利用した送金の促進に力を入れており、エルサルバドル人が支払う4億ドル以上の送金手数料を取り戻すための助けになると述べています。しかし、実際にはその効果は現れておらず、利用は2021年10月の最高値から減少し続けており、その際には暗号が全送金流入の5%を占めていました。