Nasdaqの上場改革がシェル企業と暗号資産の財務に新たな基準をもたらす可能性

7時間前
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Nasdaqの新たな上場ルール提案

Nasdaqが新たに提案した上場ルールは、確立されたデジタル資産財務企業に有利に働く一方で、暗号資産をバランスシートに組み込みたい小規模プレイヤーに新たな障壁をもたらす可能性があります。

提案された変更内容

水曜日に発表された変更内容には、以下のような重要なポイントが含まれています:

  • 最低公募浮動株を1500万ドルに引き上げ
  • コンプライアンスから外れた企業の上場廃止を迅速化
  • 「中国で主に事業を行う企業の新規上場のための2500万ドルの公募収益要件」

専門家の見解

Web3インフラ企業Douro Labsの法務責任者であるBrandon Ferrickによれば、提案された変更は、適切に管理されたデジタル資産財務企業に悪影響を及ぼすことはないとされています。むしろ、強力なプレイヤーに取引プレミアムを与えることになります。

Ferrickは、「パフォーマンスが低い企業が淘汰されるため、最高の企業はプレミアムで取引されることが期待できます。これは、高品質のデジタル資産財務企業(DAT)に対して、実質的にmNAVプレミアムを設定することになります。」と語りました。

シェル企業の影響

提案された1500万ドルの最低浮動株は意図しない結果をもたらす可能性があり、シェル企業をより高価にし、新規発行者にとっての参入障壁を実質的に引き上げることになります。Ferrickは、「シェル企業はより高価になるでしょう。つまり、参入障壁が引き上げられたということです。」と述べています。

Nasdaqの役割と影響

Nasdaqは提案されたルールをSECに提出し、承認されれば、初期上場要件への変更を迅速に実施することを提案しています。Nasdaqは、オプションやテクノロジー株の取引において支配的な存在を持つ世界最大の株式取引所の一つです。

2025年8月時点で、取引所は米国で3324社を上場し、月間取引量で490億株以上の株式を取り扱っています。Nasdaqのルールは、企業が主要な買収、株式報酬、支配権の変更、または市場価格を下回る株式の20%以上の売却に関連する新しい証券を発行する前に株主の承認を求めることを一般的に要求しています。