ニューヨーク市における暗号通貨イニシアティブ
ニューヨーク市市長のエリック・アダムスは、暗号通貨に関する新たなイニシアティブを発表しました。市と金融企業とのパートナーシップを結ぶことが発表され、これによりニューヨーク市はデジタル資産の利用を推進していく方針です。
記者会見の内容
「私たちは、こうした技術が市と市民に長期的な価値をもたらすことに焦点を当てており、単にミームやトレンドを追いかけているわけではありません」とアダムス市長は語りました。
2023年5月12日、ニューヨークのグレイシー・マンションで行われた記者会見では、金融サービス会社Figureの創設者ジュン・オウ氏と、プライベートエクイティ会社Traction and ScaleのCEOリッチー・ヘッカー氏が市の暗号通貨への取り組みを支援することになると述べられました。彼らは「デジタル資産を使った公共サービスの提供」に向けたニューヨーク市の経済発展と機会に関する次のステップを助言する役割を果たすことに言及されました。
具体的な金融サービス
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アダムス市長のデジタル資産への取り組み
アダムス市長は、2022年1月に就任して以来、デジタル資産を政策プラットフォームの中心に据えてきました。最初の3回の給与をビットコインで受け取る意向を示し、2023年の財務開示ではビットコイン保有額を5,000ドルから54,999.99ドルの範囲と報告しています。さらに、2024年12月の記者会見では、それ以上の価値があることを示唆しました。
腐敗疑惑とトランプ氏との関係
アダムス市長は、トルコ政府からの違法献金の疑いにより腐敗の告発に直面していましたが、ドナルド・トランプ元大統領によって任命された司法省の高官が介入し、地元当局にも介入を指示しました。この件については、2023年4月に却下されました。市長は2023年5月9日にホワイトハウスを訪問し、2024年のキャンペーン中にトランプ氏に「支援の言葉」に感謝したとされています。
5月12日に発表された内容がトランプ氏との会合に関連しているかどうかは不明です。トランプ大統領もこの就任以来、デジタル資産に関する重要な政策を推進してきました。
Cointelegraphは市長室にコメントを求めましたが、発表時点で返答は得られていません。また、アダムス市長は、今月5月20日に独自の暗号通貨サミットを開催することも発表しています。