Stacks、ブロック生産を再開するも‘一時的な劣化’に警戒

3週間前
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Stacksのブロック生産再開と不具合修正

ビットコインのレイヤー2ブロックチェーンソリューションであるStacksは、2023年5月24日に、mempoolの同期ロジックに起因する不具合を修正した後、ブロック生産の再開を発表しました。

アップグレードの推奨と警告

Stacksチームは、特にマイナーやサイナーを含むすべてのノード運営者に対して、バージョン3.1.0.0.11へのアップグレードを推奨しています。しかし、X(旧Twitter)を通じて発表されたアップデートでは、すべてのマイナーとサイナーがアップグレードを完了するまで、ブロック生産において‘一時的な劣化’が生じる可能性があると警告しています。

初期調査とバグの背景

ノード運営者へのアップグレード指示は、コア開発者が潜在的な不具合の原因を特定したと主張した数時間後に行われました。Githubで共有された初期のポストモーテムによれば、Stacksチームは次のように述べています。

「このバグは実際に2020年に遡り、stacks-nodeのmempoolの同期ロジックに関連するものでした。このため、一部のノードが通常のmempool同期で使用されるRPC呼び出しに対して不正なメッセージを返すことがあったのです。このRPC呼び出しを行うStacksノードは、不適切なロジックを持っており、その結果ネットワークが応答しなくなることがありますが、最近のブロックが通過するデータ量が増えるまでは問題視されていませんでした。」

初期調査によれば、最新のアップグレードは3.x.x.x.xからのchainstateディレクトリと互換性があります。このアップグレードにより、Stacksが最初に認識した問題が最終的に解決されることが期待されています。

問題の解決に向けた動き

Stacksチームは当初、‘シンプルなパッチ’でこの問題を解決できると主張し、ノード運営者が特別な措置を取る必要はないと考えていました。しかし、ビットコインのフォークに関連するブロック897442でのブロック生産の遅延を受けて、開発者たちは5月19日に
別の調査を開始しました。

70%のサイナーが以前のバージョンのchainstateに戻した後、通常のブロックチェーン生産が再開されましたが、4日後には再度の遅延が報告されました。