モルガン・スタンレーのイベントでの発表
ニューヨークで行われたモルガン・スタンレーのイベントにおいて、バンク・オブ・アメリカのCEO、ブライアン・モイニハン氏は、銀行の大手がステーブルコインの導入に向けて「業界と協力している」ことを明かしました。
ステーブルコインと規制の重要性
Yahoo Financeのシニアレポーターであるデビッド・ホラリスによると、モイニハン氏は会議中にステーブルコインについて再度言及し、規制が銀行の動きにとって不可欠であることを説明しました。
モイニハン氏は「ジーニアス法やステーブル法のようなものが成立し、市場インフラが整備されれば、ビジネス提案が実現可能かどうかを見極めることができる」と述べました。ジーニアス法(Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act of 2025)は、安定したコインに関する初の包括的な連邦規制を確立することを目指しています。
内部ソリューションの構築と業界の理解
モイニハン氏は同社が内部で独自のソリューションを構築しており、「業界と協力している」と強調しました。
「この点に関しては、かなりの理解が進んでいます」と彼は付け加えました。彼は、過去には銀行規制の下でステーブルコインを運用することが許可されるかどうかが不透明だったため、多くの疑問が持たれていたと振り返ります。
ステーブルコインの普及と銀行の準備
モイニハン氏は、ステーブルコインがどれほど普及するかは不明であるが、金融機関はその準備を整えておく必要があると述べました。取引にステーブルコインが使用される際、銀行はその預金が自社に留まる必要があり、「さもなければ、預金が大量に業界の外に流出する可能性がある」と警告しました。
Yahooの報道によれば、モイニハン氏は、このプロセスが多くの人が考えているほど単純ではなく、「1つの決済システムが非常に速く世界を支配できるという発想には注意が必要だ」と認めました。