南アフリカ中央銀行、CBDCの「強い即時の必要性」はないと発表

4時間前
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南アフリカ準備銀行のCBDCに関する見解

南アフリカ準備銀行は、近い将来に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の必要性を感じていないと述べ、代わりに国の決済システムの近代化に注力すべきだとしています。南アフリカ中央銀行は木曜日に発表した文書で、小売CBDCに対する「強い即時の必要性」はないとしながらも、技術的には導入が可能であると述べました。

決済システムの近代化とCBDCの監視

現在の優先事項は、決済システムの近代化プログラムや、国家決済システムへの非銀行参加の拡大などの既存の取り組みを維持することだとしています。

「SARBは現在、小売CBDCの実施を推奨していませんが、今後の動向を監視し、必要が生じた場合には行動を起こす準備を整えておきます。」

中央銀行は、小売CBDCの動向を監視しつつ、卸売CBDCの応用や国際送金の効率性を探ることに焦点を移すとしています。また、中央銀行は暗号資産とステーブルコインに関する警告を発表しました。この研究では、小売CBDCが南アフリカの決済システムのギャップを解消するかどうかを検討し、約16%の成人が銀行口座を持たないという課題が依然として存在することが明らかになりました。

CBDCの成功要因と暗号資産への警告

CBDCが成功するためには、オフライン機能、普遍的な受け入れ、低コスト、使いやすさ、プライバシー機能など、現金の利点に匹敵するかそれを上回る必要があると述べています。南アフリカは最近、暗号に対して反発しており、中央銀行から暗号資産とステーブルコインに関する警告が出されています。

今週初めに発表された報告書では、SARBが「暗号資産とステーブルコイン」を技術主導の金融革新に対する新たなリスクとして警告しました。また、暗号が南アフリカへの資金の流入と流出を管理する為替管理規制を回避するために使用される可能性があることにも注意を促しています。

世界のCBDC競争

CBDCの競争は世界中で続いています。アトランティック・カウンシルのCBDCトラッカーによると、公式にCBDCを導入した国はナイジェリア、ジャマイカ、バハマの3カ国のみです。現在、49カ国がCBDCのパイロットテスト段階にあり、20カ国が積極的に開発中、36カ国がCBDCの研究を行っています。一方、アメリカはトランプ政権下でCBDCの計画を棚上げしました。